「ひと手間」マーケティングのはなし 1 ゴールはお客様の信頼獲得と思い出していただくきっかけ

少し前(H26年5月19日)の日経MJの記事(マーケティングコンサルタント竹内謙礼さんの「顧客をキャッチ」というコラム)ですが、東京三鷹市にあるリトルスターレストランさんの取組をご紹介しましょう・・・。

販促物を続けるコツ

この店は、ビルの3階という立地にも関わらずランチタイムは多くの人で賑わっているそうです。夜は自慢の日本酒と手作りの料理を求めて、地元のお客さんが絶え間なく足を運んでいます。

人気の秘訣は月イチで発行する「毎月新聞ごはん」というB5サイズの手作り新聞だそうです。料理紹介に始まり、スタッフのコラム、好きな本や音楽の話まで、内容はヘタな情報誌よりも充実しているそうです。

6月にはめでたく120号を発行し、新聞を出し続けることがお客さんの信頼につながったり、お店を思い出してくれるきっかけになったりして、集客に貢献しています。

「毎月新聞ごはん」を作るのは店長です。「情報は盛りだくさんでなくていい。ブログやSNSで頻繁に出し続けることが大切」。店長に長く販促物を発行し続けるコツを聞かれたそうです。

1.まず、最初に「何を伝えるのか?」というコンセプトをしっかり作りこむこと。

そうすればデザインもフォーマットも固まるので、読みごたえのある媒体がストレスなく作れるようになる。

2.不定期発行ではなく、発行サイクルを厳守すること、
3.内容に関しては「個人的な思い」を積極的に出したほうがお客さんの興味を引く。
4.あとは、執筆が苦痛にならない程度で楽しく書けるぐらいの文章量にすること

相手に商品や商品やサービスの情報を刷り込むには、複数回の接触と長い時間が必要です。「毎月新聞ごはん」のように、コツさえつかめば、今まで途中で販促物作りを放り出していた人でも、長く続けられるかもしれません。